ス ヴァルト ピレン。 話題の新作、ハスクバーナ“スヴァルトピレン401”街乗り徹底試乗|MotorFan Bikes[モータファンバイクス]|ページ 2/2

Svartpilen 701

ス ヴァルト ピレン

エンジンがすばらしい 斬新なデザインで多くの話題を呼んだ、ハスクバーナの「ヴィットピレン」と「スヴァルトピレン」。 しかも乗ってみると国産車にはない刺激的な走り。 テスターの周囲でも評判が良く、感動して買い替えてしまった友人たちが何人かいるほどだ。 スヴァルトピレンは、ヴィットピレンと車体やエンジン、サスペンションなどを共用しつつイメージを変えたモデルだ。 2018年のEICMAで発表された「701」は、キャストホイールにオンロードタイヤを履くなど、アップハンドルのストリートネイキッド的な位置付けとなっている。 それに対して、今回試乗した「401」は、スポークホイールにオフロードタイヤを装着し、スクランブラーバージョンとしたモデルである。 シングルエンジンは(ツインやマルチもだが)、排気量が大きくなりすぎない方が、スムーズで小気味よい回り方をすることが少なくない。 この401のエンジンは、まさにその典型。 傑作「LC4」の血を受け継いで進化した701も素晴らしいのだけれど、401は排気量が小さいため、吹け上がりがとてもスムーズで軽快な回り方をする。 排気量が小さいのだからトルクも小さくなっているのだが、ストリートで走るのには十分すぎるほどのパワーがあり、ローギアで全開にするとフロントタイヤがフワッと浮き上がってくるほどの加速をする。 400ccクラスのエンジンは、免許制度のことだけを考えてラインナップされたもののように思えてしまうけれど、この401に関しては、その考えは全く当てはまらない。 トルクとパワー、荒々しさなら701かもしれないが、鋭い吹け上がりと高回転の伸び、ストリートでの扱いやすさは間違いなく401のほうが上だろう。 着座位置の高さやソフトなサスペンションなどがかなえる「スヴァルトピレン401」のライドフィールは独特なものだ。 シート高は835mm。 400ccクラスのモデルでありながら、より大型の「ヤマハXSR700」や「スズキVストローム650」などと同じ高さだ。 リアに装備されるWP製のモノショック。 サスペンションの仕様は「ヴィットピレン401」と同じで、サスペンションストロークは前が142mm、後ろが150mmとなっている。 「Husqvarna」のロゴが描かれた黒いマフラー。 王冠をかぶったようなユニークなロゴは、ライフルの銃口と照星をモチーフにしたものだ。 いささかクセはあるものの…… ハンドリングやポジションには若干クセがある。 まずはシートが高いため、またがった瞬間、とても腰高な感じになる。 サスペンションのセッティングはソフトで、加減速による車体のピッチングも大きめ。 ライダーの乗る位置が高いから、その動きはさらに大きく感じられる。 モタードのオートバイにコンチハン(コンチネンタルハンドル)をつけて走っているようなフィーリングだ。 車体が軽いので、コーナーでバンクさせるのは非常に軽快。 しかしフロントの直進性が高いため、バイクが倒れてもタイヤが切れていこうとしない。 コーナリングでは、意識してステアリングを少し内側に当てるような操作をしたくなる。 ただ、こういうフィーリングが好き、あるいは気にならないというライダーもいるだろうし、それでいいのだと思う。 ハスクバーナが日本のメーカーのように万人受けするバイクをつくっていても意味がない。 これくらいアクがあってちょうどよいのだ。 スクランブラーイメージの車体だから、オフも走れそうな雰囲気を漂わせているが、そこでの走りはあまり得意なほうではない。 フロントの荷重が高めでフォークのキャスターも立ち気味だから、スリッピーな路面ではフロントタイヤから滑ってしまいそうだ。 エンジンの搭載位置も低く、ギャップがあったらヒットしそうで怖い(一応ガードはついているけれど)。 車体が軽いしブロックタイヤを履いているから、軽い林道ツーリングくらいならこなしてくれそうだが、決してオフロードモデルのように走れるバイクではないことは頭に入れておこう。 アップハンドルでポジションの自由度が高くなり、マルチパーパス的で正確かつ穏やかな性格のタイヤがついたことで、ヴィットビレンよりもカジュアルかつ気軽にストリートを走れるようになっているのである。 ということで、ストリートを中心にしばらく走ってみたのだが、乗りやすいだけのバイクと異なり、エンジンや車体と対話しながら走っている感じが非常に面白い一台だった。 オートバイに「操る楽しさ」を求めるライダーにぜひ乗っていただきたいと思うマシンである。 (文=後藤 武/写真=向後一宏/編集=堀田剛資).

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HUSQVARNA スヴァルトピレン701 :ビッグトルクを操る楽しさが味わえる

ス ヴァルト ピレン

スタイリングもキャラも兄弟車とは別物だった このハスクバーナのスヴァルトピレンには同じエンジン、同じフレームを共有する兄弟車がいる。 名前はと名前もなんだか混同しやすいが、あちらは白い車体のロードスポーツモデルでセパレートハンドル。 こっちは黒い車体でブロックタイヤと覚えておけば間違いない。 さてこの兄弟モデル、エンジンとフレーム、スイングアームやホイールなども共用らしいが、乗ってみるとカラーリングと同じくらいキャラクターが違っている。 前号で紹介したヴィットピレン401は、極端な前傾姿勢を強いられる完全なロードスポーツバイクだったが、こちらはブロックタイヤに幅広バーハンドルと、舗装路もダートも走れそうなクロスオーバースタイルだ。 もう一つややこしい話をしよう。 実はこの兄弟には、もう1台親戚がいる。 KTMのだ。 ハスクバーナは現在KTMグループの傘下にあり、同社のオフロードモデルはこのシリーズに先駆けて、KTMをベースにするという手法をとっている。 今回のロードモデル進出にあたっても、同様の手法を取り入れたというワケだ。 さて、スヴァルトピレン401の話をしよう。 エンジンは超軽量な373㏄の単気筒エンジン。 これはヴィットピレンの試乗でも感じたことだが、デューク比で6000回転あたりからの伸びが強まっているように思う。 吸排気系の形が違えばキャラクターも変わるし、そもそもECUの数値ひとつで簡単に変えられるところだろう。 ちなみにヴィットピレン401との違いは、外見上の他では、フロントサスペンションスプリングが特筆点。 ヴィットピレン401が単一レートを採用しているのに対し、スヴァルトピレン401はダブルレートのプログレッシブタイプ(リヤショックは共用)。 そのおかげでスヴァルトピレンの足まわりは初期の動きだしが柔らかい。 見た目だけでなくきちんとクロスオーバーなキャラクターが与えられているのだ。 ちなみにブロックタイヤはピレリのスコーピオンラリーSTR。 車体がコンパクトなこともあって、調子に乗ってコーナーでアクセルを開けていると、バンク中にリヤタイヤがずるっと逃げ出す場面もあったが、キャラクターと排気量を考えれば当たり前。 そういう走りはロードモデルのヴィットピレンでやるべきだ。 そんなワケでダートセクションへ。 おおむね予想どおりのキャラクターだった。 KTMの390デュークに乗るたびに、この車体でブロックタイヤのマシンが楽しそうと思っていたのだが、それがこんな形で実現するとは思ってもみなかった。 しかも、スポークホイールと、樹脂製のアンダーガードなんてダートに行けと言わんばかりのオマケまで付いている。 ロードモデルベースの車体とはいえ、ここまで軽くコンパクトだと、ダートセクションでも扱いやすく、ギャリギャリと後輪が小石を蹴散らす感覚が楽しくてしょうがない。 さすがにサスペンションは、調子に乗って速度を上げていくと、水たまりなどのギャップでストロークを使い切る場面もあるが、ここまで走ってくれれば、クロスオーバーマシンとしては十分及第点。 ハンドルもスタンディングすれば少々遠く感じるが、それも純粋なオフロードバイクに比べればのこと。 少々荒れた林道なら難なくこなすキャラクターを持っている。 こいつは街乗りだけさせておくにはちょっともったいない。 ぜひ一度くらいはダート遊びに連れ出してみると新しい世界が広がること間違いなしだ。

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HUSQVARNA スヴァルトピレン701 :ビッグトルクを操る楽しさが味わえる

ス ヴァルト ピレン

油圧ケーブルは金属メッシュを使用したエアロクィップタイプだ。 スポーツスタイルには珍しいスポークホイールとアルミリムの組み合わせ。 シルバー色とブラックスポークはなかなか新鮮だ。 樹脂製のフェンダーステーデザインもユニーク。 クロームモリブデン鋼パイプを使用したトレリスフレーム。 水冷DOHCエンジンは吊り下げられる様にリジッドマウントされている。 単気筒ならではのスリムな車体構成が印象深い。 フロントと同じくWP製のリヤ・モノショックは、エキパイ直近まで前方にレイアウト。 バリアブルピッチの白いコイルスプリングとオレンジのバンプストップラバーが目立つ。 リンク機構は持たないシンプルな構造でサスストロークは150mm。 ちなみにフロントは142mmだ。 車体下から右側後方へコンパクトにハネ上げられたブラックマフラー。 白文字のブランドネームが誇らしげだ。 排気音は歯切れが良く軽快。 一見オーソドックスな丸形ヘッドライトだが、LEDを駆使した最新デザインを採用。 リング状に光るラインライトは都会的な雰囲気を醸しだす。 若干アップしたワイドなパイプハンドルにはボルトオンされたブリッジが追加されてシッカリ感が増している。 タンク上は、タンクバッグなどの固定に便利だが、専用品は国内向けにはリリースされていない。 丸いシングルメーターはシンプルなデザインながら、中央に少し小さな丸形液晶ディスプレイが採用されて、多彩な表示を賄う。 デザイン的にはごく一般的な左側ハンドルグリップ周り。 ただスイッチ類の白い絵文字は透過光式になっており、夜間はイルミネーションで浮き上がる仕組み。 オートバイではかなり進歩的な新設装備として新鮮味を覚えた。 右側スイッチはエンジンキルスイッチとセルスターターボタンのみ。 左側同様に夜間には絵文字のイリミネーションがきれいに輝く。 つながりの良いダブルシートは前後セパレートタイプ。 キーロックで後席を外し、次に前も外せる仕組み。 合理的で扱いやすいデザインだ。 表皮とクッションは硬めだが、グリップが良くスポーツライディングでも扱いやすい。 2本の太いゴムベルトで車載工具が固定されていた。 収納スペースは望めないがETCぐらいは入れられそうだ。 足着きチェック シート高は835mm。 車体はスリムだが、腰高な印象。 写真でもわかる通り足付き性チェックでは両踵が浮く。 とは言え軽量な車体でバイクを支えるのに不安感は感じられない。 5mm 最低地上高(無負荷):170mm シート高:835mm 燃料タンク容量:約9.

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