棋士 レーティング。 2019年最新獲得賞金ランキング上位棋士ベスト10

真の将棋界最強は誰だ?「レーティング」が示す「不運な棋士」とは?

棋士 レーティング

AI解析に裏付けられた歴代将棋棋士の強さのランキングとその解析手法についてです。 将棋にはその時代ごとに最強と呼ばれるプレイヤーがいました。 その中でも歴代最強は誰かとの問いに名前が挙がるのは、羽生善治、大山康晴、中原誠、初代大橋宗桂、六代大橋宗英、天野宗歩あたりでしょう。 しかし時代が違えば彼らが直接対局することはできませんし、例えば羽生善治氏と大山康晴氏のように同じ時代にいたとしてもピークがずれている場合には強さの比較は難しいです。 この難しい比較を一定の条件の元に可能にしたのがAIです。 そして比較の結果、AIは歴代棋士では羽生善治氏が最強であるとの結論を出したのです。 AIが出した歴代棋士の強さランキング 山下宏氏の論文「」より2013年のGPS Fishを用いた換算Rの順に以下の表を作成しました。 レート算出のために用いられた棋譜は、その棋士の最高の状態でのレートを求める目的という意味で、 タイトル戦での棋譜のみが採用されています。 解析手法については後述いたします。 注:論文内でデータがある棋士のみ。 女性では清水市代女流のみ。 レート 棋士名 称号など 3347 羽生善治 永世七冠王資格者 3214 渡辺明 永世竜王資格者 3151 森内俊之 十八世名人資格者 3139 谷川浩司 十七世名人資格者 3046 中原誠 永世五冠王 2998 加藤一二三 2979 大山康晴 永世五冠王 2979 木村義雄 十四世名人 2894 升田幸三 実力制第二代名人 2839 天野宗歩 2731 六代大橋宗英 2724 塚田正夫 実力制第四代名人 2687 初代大橋宗桂 一世名人 2592 清水市代 クイーン名人 2590 初代伊藤宗看 三世名人 2576 本因坊算砂 2548 坂田三吉 2488 八代伊藤宗印 十一世名人 2399 大橋柳雪 2343 関根金次郎 十三世名人 参考:3820 GPS Fish Xeon 上記の通りの結果となり、羽生善治氏がトップ、特に永世名人の中では断トツとなっています。 全盛期の羽生善治氏VS大山康晴氏の対局が実現したとした場合、レート差が300あるので羽生氏が8. 5対1. 5ぐらいの勝率になると予想されます。 レーティングの計算方法に関してはこちらの記事で解説しています。 関連ページ: ちなみに年代が進めば進むほど、研究が進み将棋全体が発展しているため、全体の実力が底上げされています。 そのため過去と現代の棋士を比較した場合に、現代の棋士の方が強い傾向があるのは当然の結果です。 また参考結果ですが、藤井聡太氏がデビューから29連勝した棋譜を同じ手法で解析した結果はレーティング3305となり、羽生善治氏に匹敵する強さとなっています。 藤井聡太氏が論文内に登場しないのは、これが2014年の論文だからです(当時はまだ奨励会員)。 AIが強さを測るのに用いた手法 「平均悪手」という指標がレートと密接な関係にあることを用いて、対局中の平均悪手を求め、そこからレートを計算しています。 対局の勝敗自体は関係ありません。 元々はチェスで行われた研究にヒントを得て、将棋でも同じようにして換算レートを求めたというのがこの研究です。 関連ページ: 平均悪手 ここではGPSFishが最善とした手と違う手を指して、最善手を指した場合より評価値が下の場合を悪手と定義します。 そして平均悪手は以下の式で表されます。 B:平均悪手• S:悪手の評価値差分の絶対値の合計• 40手目以降の手のみ考慮(定跡を除外するため)• 評価値は歩を0. 89と評価する値を用いる(詰みのある状況で325. 98とする)• 評価値の変動が10未満の手のみ考慮(形作りの悪手と、詰み発生時の急変動を除外)• 探索深さは11 ここで求められた平均悪手BとレーティングRが大きな関連性を持つ点に注目して、各棋士のレーティングを求めます。 平均悪手とレートの関連性 引用:将棋名人のレーティングと棋譜分析より引用 図13に見られるように、平均悪手Bとレーティングの間には強い相関関係があることが分かります。 これだとGPS Fishの方が大きな値が出そうな気がしますが、GPS Fishの方がBonanzaよりも強いソフトなため悪手判定が多く出ることと、評価値差分も大きくなるため、結果的にyに入る平均悪手の数値が大きくなって、算出されるレーティングはBonanzaと同じぐらいに落ち着きます。 ちなみに悪手を全く指さない将棋の神様がいたとするとレーティングはBonanza判断だと4620、GPS判断だと4743になることがこれらの式から読み取れます。 関連ページ:.

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2020年最新レーティング上位棋士の総合順位TOP10

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こんにちは味噌人です。 皆さんには現役棋士が全員全盛期だと仮定した場合、誰が一番強いと思いますか ? 七冠を達成し長期にわたり将棋界の頂点に君臨していた 羽生九段、昨年から年間最高勝率を更新する勢いで勝利を重ねる 渡辺三冠、それとも現名人にして毎年高勝率をあげている 豊島名人。 Contents• 現役棋士最高レーティングランキング 1位 渡辺明 2079@2019年12月3日 1位は現在棋界最強との呼び声高い渡辺明三冠!! 2017年度は棋士人生初の勝率5割われとなるなど絶不調にあえいでいましたが、復活後は怒涛の勢いで連勝街道をばく進。 今年度も中原誠16世名人が持つ最高勝率を超える勢いで勝利を積み重ねており、 羽生九段が持つ歴代最高レーティングを更新しました。 この勢いで悲願の名人挑戦、奪取がなるか注目です!! 2位 羽生善治九段 2074@2000年9月11日 2位は誰もが認める将棋界の第一人者、羽生善治九段でした!! この結果は多くの将棋ファンにとって意外だったかと思いますが、その原因は最高レーティング到達時期。 7冠を保有していた1996年ではなく、5冠時代の2000年が僅差で最高レーティングとなっていますが、 レーティングはインフレする傾向にあるため現在の数値に置き換えるとすると渡辺三冠よりも上の数値になると思われます。 節目となる通算タイトル数100期到達とともにレーティングも再び自身の最高値を更新できるかが注目ですね!! 3位 佐藤康光九段 2011@2006年11月10日 3位は現将棋連盟会長にして、永世棋聖の資格を持つ羽生世代屈指の実力者、佐藤康光九段 !! 2006年度は史上初のタイトル戦5連続挑戦に棋聖を防衛、棋王を奪取し最優秀棋士賞に輝いた一年ですので、この高レートも納得です。 羽生九段のライバルと言えば森内九段が有名ですが、羽生世代のNO2というと佐藤康光九段を上げる人も多いのではないでしょうか? 4位 豊島将之名人 2010@2019年8月16日 4位は現名人に竜王位に王手をかけている豊島将之名人がランクイン。 毎年安定した高勝率をあげている豊島名人ですが、名人の獲得とともにレートも2000の大台を突破。 今後も最高レーティング更新が期待される棋界屈指の実力者と言えます。 5位 広瀬章人竜王 2005@2019年1月11日 5位は少し意外に思われる方も多いかもしれないダークホース、広瀬章人竜王です。 というか、集計していた私が一番驚きました、意外ですね。 昨年度は渡辺明三冠の活躍の影に隠れがちではあったものの、竜王位獲得、棋王挑戦と絶好調だった広瀬竜王。 その実力のわりに地味だと言われがちですが、上位4名を超えるレーティングをたたき出すことで、その実力を知らしめて欲しいところです。 6位 谷川浩司九段 2003@2000年11月16日 6位は史上2人目の中学生棋士にして17世名人資格保持者であり、光速の寄せの異名を持つ天才棋士・谷川浩司九段です。 谷川先生は全盛期が1990年前後ということで、レーティングのインフレの影響をもろに受けている棋士といえそうですね。 ただ2000年もタイトル挑戦3回、名人挑戦権獲得と大活躍をした年であるため、この高レートも納得です。 7位 佐藤天彦九段 1993@2015年7月21日 7位は前名人にして貴族の愛称を持つ佐藤天彦九段。 横歩バブルの波に乗る形でレーティングも急上昇し、歴代7位の高レートをたたき出しましたが、横歩バブルの終了とともにレートも下降。 名人位を失い、A級順位戦も苦戦していますが、再び自身の最高レーティングを更新できるような活躍を期待したいですね。 8位 郷田真隆九段 1985@1998年7月24日 8位には羽生世代を代表する強豪である郷田真隆九段がランクイン。 羽生世代からは3人目の登場ですが、18世名人資格を持つ森内九段より上位なのは少し意外ですね。 1998年は前年の最高勝率で高まったレートを棋聖の獲得によりさらに伸ばし、自己最高レーティングを更新した一年です。 9位 永瀬拓矢二冠 1983@2019年4月23日 9位にはその将棋へのストイックな姿勢から軍曹の渾名を持つ永瀬拓矢二冠がランクイン。 まだまだ最高レーティングをどんどん更新する勢いのある、期待の若きタイトルホルダーですね。 お互いがライバルと認め合う佐々木勇気七段も早くこのランキングに喰い込んで欲しい所です。 10位 森内俊之九段 1972@2004年1月19日 10位は羽生世代から永世名人資格保有者でもある森内俊之九段がランクイン。 その実績からするとやや順位が低い気がしますが、これも勝率が高いというより勝負強さに定評のある森内九段らしいのかもしれません。 2004年は竜王位奪取、A級全勝での名人挑戦権獲得など大活躍をした一年です。 番外編~伝説の棋士と藤井聡太七段~ 今回は現役棋士トップテンを紹介しましたが、番外編として伝説の名棋士や藤井聡太七段についても紹介します。 ただ、既に現役を退いてる棋士が活躍していた当初は、棋士数が少なくインフレ前のレーティングであるため、時代によっては感覚的に100~200位数値を足していいかと思う数値となっていることご了承ください。 中原誠16世名人 1990@1973年9月20日 歴代ランキングでも8位に入る高レートを記録した棋界の太陽こと中原誠16世名人。 1973年は名人含む4冠を達成した一年です。 インフレを考慮すると破格のレート言えるでしょう。 大山康晴15世名人 1965@1967年5月10日 棋界のレジェンド、大山康晴15世名人。 歴代でも12位に入る高レートを達成した1967年は、タイトル19期連続獲得という今後現れないだろう大記録を打ち立てた直後です。 インフレを考慮した場合、どれほどの数値となるのか…数値に強い方に算出して欲しいところです。 升田幸三実力制第四代名人 1860@1964年9月14日 数々の逸話を持つ伝説の棋士、升田幸三実力制第四代名人ですが、全盛期が1950年代ということもあり、インフレには勝てずこの数値。 加藤一二三九段 1874@1981年12月12日 ご存知ひふみんですが、やはりインフレの影響をうけ、1800点台に留まっています。 藤井聡太七段 1963@2019年5月15日 将棋界が誇る期待のスーパースター、藤井聡太七段は現在歴代14位の最高レーティング。 王将戦では挑戦まであと一歩の所まで進むなど、成長著しい藤井七段。 将来的には歴代最高レーティングを更新することが期待されますね!! まとめ 皆さんランキング結果はいかがだったでしょうか? インフレの影響で近年の棋士が多くランクインしていますが、その中でもトップの座を死守した羽生九段の凄さが際立ちましたね。 次回の記事では11位以下について紹介していきたいと思いますので、そちらも是非ご覧ください!!.

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レーティングとは? レーティングの基本的な原理は、一局ごとに相手とのレーティング差により以下のように変動する、というものです。 具体的には:• 自分より高い(低い)相手に勝つと大きく(小さく)上昇する• 自分より高い(低い)相手に負けると小さく(大きく)下落する という性質があります。 また、相手とのレーティング差が大きければ大きいほど、順当勝ち(負け)による変動幅は小さく、大番狂わせが起きた時の変動幅は大きくなるような計算式になっています。 「段位」や「順位戦のクラス」との差 強さを表す指標として、一般的に最も認知されているのは「段位」でしょう。 囲碁や剣道、書道などあらゆる分野で用いられるこの日本固有のシステムは、将棋を知らない方にも理解されやすいというメリットがあります。 しかし、昇段はあっても降段はないという構造や、通算勝ち星による昇段規定もあることから、現在の実力を正確に反映しているとは言えません。 昨今の将棋ブームもあり、「順位戦のクラス」という概念も、報道で取り上げられる機会が多くなりました。 こちらは段位と違って降級があり得るため、より正確な指標だと言えます。 ただし、一年に一階級ずつしか昇級・降級出来ない、という制限により、一局ごとに変動するレーティングと比べると、実力が反映されるまでにどうしても時差が生じます。 例えば、仮に藤井六段がA級に在籍していれば、名人挑戦の有力な候補であることに異論はないと思われます。 しかし現実にはA級へ昇級できるのは最短でも3年後なので、C級1組という「順位戦のクラス」が藤井六段の実力を正確に表しているとは言えません。 レーティングもある程度の対局数を必要としますが、順位戦よりは遥かに短期間で他の棋士と比較可能な指標を得ることが出来ます。 将棋界のレーティング 国際チェス連盟が公式レーティングに採用しているイロレーティング Elo rating という方法で計算すると、現在の将棋界のレーティングは以下のようになります: 15位の藤井六段の躍進が目を引きますが、トップ棋士ばかりと対戦する中で高勝率を挙げているこの表の上位陣とはまだ100点近く差があります。 今後藤井六段が真の実力を証明するためには、今後対戦が増えるであろう自分よりレーティングが高い棋士達に勝っていかなければなりません。 ちなみに、レーティングが同じ棋士同士が対局すると、勝った棋士が8点上昇し、敗れた棋士は8点下落します。 200点差(藤井六段と全棋士平均の差が約200点です)だと、順当勝ちしても4点しか上昇しませんが、番狂わせで負けてしまうと12点下落します。 「不運な棋士」達 また、レーティングが興味深いのは、高い点数が必ずしもタイトル獲得などの目に見える結果に直結するわけではない点です。 例えば、トーナメントを勝ち上がって挑戦者になり、タイトル戦で惜しくもフルセットの末に敗れると、当然タイトルは取れませんがレーティングは大幅に上昇します。 大一番に弱いと言ってしまえばそれまでですが、もう少し好意的な表現をすると、実力に見合った結果が出ていない「不運な棋士」だと言えます。 このような「あと一歩」という結果が年々積み重なった末にレーティングが上昇しているのが、現在羽生竜王をレーティングで上回っているにも関わらずタイトル獲得経験がない、豊島八段、永瀬七段、稲葉八段です。 特に豊島八段は先日、結果的に勝っていれば単独挑戦を決められたA級順位戦最終局に敗れたために、6者プレーオフで挑戦まで5連勝が必要になる、というとてつもない不運を経験したばかりです。 トップ棋士との対局が殆どの中で毎年7割近い勝率を残している豊島八段。 今年こそはその確かな実力で不運を払拭することが出来るでしょうか。 2018年7月24日追記 7月17日に行われた棋聖戦第5局で、豊島将之八段が羽生善治棋聖を破り、自身初となるタイトルを獲得しました!順位戦や王将戦の敗退後も安定して高勝率を残し、5度目の挑戦でついに「不運な棋士」の称号を払拭した新棋聖は、依然として全棋士中レーティング1位を維持しており、現在王位戦でも挑戦者として番勝負を戦っています。 長年のレーティングの高さからはこれまでタイトルに恵まれなかったのが不思議だっただけに、豊島棋聖が今後一気に複数冠を奪取して名実ともに棋界の第一人者に躍り出ても全く不思議ではありません。

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